かがやきパソコンスクールロゴマーク

 

 

2005.2.3

 


当スクールが東京新聞・中日新聞で紹介されました。

2005年(平成17年)2月3日(木曜日)夕刊

東京新聞記事中日新聞記事


 

聴覚障害 交流の窓開く 『かがやきパソコンスクール』

耳の不自由な人たちに、手話や筆談でインターネットやコンピューターソフトの使い方を教えるパソコンスクールが、東京都葛飾区にある。開校から二年半、生徒は二百五十人にも増え、資格取得者も多数輩出するなど成果を上げている。地方からも通う人がいるという同校をのぞいてみた。 (大島 弘義)
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 地下鉄千代田線綾瀬駅近くの、ビルの二階。壁際には八台のパソコンが並び、資格試験に合格した生徒の名前がずらっと張り出されている。全国でも珍しい、聴覚障害者向けの「かがやきパソコンスクール」だ。

 経営する益田修さん(43)は耳が不自由。以前はNTTに勤務していた。各家庭にパソコンが普及してパソコン利用者が増加する中、インターネットで「難聴」という言葉を検索しても、該当数は少ない。聴覚障害者に必要な情報がまだまだ少ないと感じた。そこでNTTを退職、前から考えていた聴覚障害者のためのパソコンスクールを二〇〇二年八月に開校した。

 「耳から情報の入らない人たちにとって、インターネットの情報は貴重です。継続的に学び、パソコンを身につけてもらいたい」

 開校前に一年かけて市場調査をしたが、開校から四カ月の生徒はわずか三人だった。しかし、口コミで少しずつ広がり、現在、二百五十人。そのうち85%が聴覚障害者だ。「生徒もようやく計画していた数になりました」と振り返る。首都圏の生徒が中心だが、夏休みを利用して高知や広島から通う人もいる。

 昨年十一月には、名古屋にも教室を開いた。そして「二、三年以内に大阪にも教室を開き、将来はビジネススキルが身につくコースへと発展させたい」と夢を語る。

 スクールは「自分自身で身につける」が基本で、手取り足取り教えることはない。市販の参考書をテキストに、生徒から疑問をぶつけてもらい、ヒントを与える。益田さんは「パソコンを壊してもいいからとにかく触って」と言う。

 埼玉県川口市の原道子さん(60)は、インターネットで同校を知り、八カ月前から週に三回ほど通っている。すでに自らのホームページ(HP)を作って公開している。「定年退職を機に始めた。現在はワープロで自分史を書いているところ。二カ月くらいで完成させたい」と手話で語った。

 同校生徒約五十人がボランティアグループをつくり、勉強会を開いたり、新たにパソコンを買う人にアドバイスをするといった活動も始まった。益田さんは「ここで身につけた技術を発揮してもらう場をつくる活動も、今後、聴覚障害者団体と協力して取り組みたい」と言う。

 ウイルス、迷惑メール、フィッシング詐欺といったセキュリティーや犯罪への対策が、年々重要になっている。益田さんは「情報が少なくなりがちなので、ファクスニュースでできるだけ伝えている」と気を配る。

 パソコンは、ハンディキャップを持つ人たちにとって大きな武器となる可能性を秘めている。電話で話ができない聴覚障害者にとって、テレビ電話を利用することで手話での会話が可能になり、「世界が広がった」という人もいる。「パソコンはコミュニケーションを豊かにする道具として有効」。益田さんは強くそう思っている。


(2005.2.2東京新聞(中日新聞東京本社)科学部 大島さまに掲載承認済み)


かがやきパソコンスクールは、聴覚障害者・難聴者にやさしい情報保障のパソコンスクールです。

お客さまの多くは聴覚障害者の方です。お茶を飲みながら手話で情報交換をしたりする「仲間同士の憩いの場」としてもご利用いただいています。また、企業さまにおいては聴覚障害者の社員研修等でご利用いただいております。

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